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[コラム] 携帯料金戦争がついに勃発 [2] ドコモに対抗したauに対しドコモが追随


 ドコモの新割引プランに対抗したauの新割引プラン「誰でも割」にドコモが追随した。サービスを開始する前にサービスを改定することは異例のことだ。各社の料金に対するアドバンテージの強化合戦に拍車がかかっている
 今回は、各社の現在の状況と各社の今後の戦略に焦点を当てます。

 ※ 記事の中には各キャリアが正式に発表していない情報が含まれています。

 □ ドコモに対抗したauに対しドコモが追随  各社の競争が激化

ドコモが新割引プランを発表し、auがドコモに対しアドバンテージのある「誰でも割」を発表したが、7月27日、ドコモはその「誰でも割」に追随した。サービスを開始する前のプランを改定するということは異例のことだが、それだけ各社はこの料金でのアドバンテージを下げたくないのだ。

 実を言うとauの新割引プランの発表もドコモに対抗するために作った"即席プラン"なのだ。auは当初、モバイルビジネス研究会での討論結果に基づいた料金プランなどの見直しを今年の10月以降に行うことになっていた。しかし、ドコモがauのアドバンテージでもある"一人でも安い割引プラン"と、市場シェアの高いドコモに有利な「ファミ割MAX」の発表により、あせって「誰でも割」の導入を決定したのだ。
 auはおそらくドコモが「誰でも割」に追随するとは思ってもいなかっただろう。「ファミ割MAX」をそのまま真似しても市場シェアの高くないauにとってあまり有利でもないので、いっそのことそんな面倒なことを全部抜きにして誰でも半額の「誰でも割」を導入したのだろう。

 しかしドコモは黙ってはいなかった。ご存知の通りドコモは番号ポータビリティー制度が開始されて以降不調で、これ以上顧客を他社に流出させるわけにはいかず追随したのだ。


 

 □ 割引プランの拡充が意味することは・・・

 基本料金を間接的に割り引く割引プランの拡充が意味することとは何だろうか。
 それは基本料金の根本的な値下げや新料金プランの拡充などは少なくても1年程度はないということだ。

 根本的な基本料金の値下げやソフトバンクでいう「ホワイトプラン」のような新料金プランの拡充を近日中に行う予定があるならこのような中途半端な割引プランの拡充をドコモやauがこの時期に行うとは考えづらい。過去の料金プランの値下げや改定を見ても新料金プランや新割引プランが開始されて1年以内に新しいものが出るということはなく、今後も消費者が本当に望んでいるような、全面的な料金の改定があるとは考えづらい



 □ 料金の値下げ競争が激化するなか 各社の戦略は・・・

 料金の値下げ競争が激化するなか、各社の戦略はどのようなものなのか。

 ― ドコモ

 ドコモは、11月に発売する予定の905iシリーズから割賦販売制度を試験的に開始する予定で、インセンティブを多く支払うことによって端末価格を引き下げているauと比べたときの端末価格の割高感を払拭するとともにインセンティブ自体のコストを下げる模様だ。

 また、ソフトバンクが先行する国際ローミングや、auの先行するGPSサービスについても905iシリーズから標準装備し、拡大する海外利用やGPSにこたえる模様だ。GPSサービスについては基本サービスの情報料を無料にして優位性をアピールする。

 905iの発売と同時にパケット定額制サービス「パケホーダイ」の値下げやサービスの拡充も検討しており、"パケット定額ならau"という消費者のイメージの払拭を図るが、これにより基本料金だけでなくオプションサービスにも値下げ競争が飛び火するかもしれない。

 ― au

 auは、今秋にも家族内での通話定額を開始することを検討しており、これが実現すればソフトバンクへの顧客流出に一定の歯止めがかかるほか、ドコモも追随せざるを得ない状況になるかもしれない。

 また、秋モデルからは新プロセッサーを標準で装備し、ほとんどの機種で(方式は違うものの)ソフトバンクの先行する3.5Gに対応し、今までのau機種にはなかった「マルチタスク」機能も装備する。

 ― ソフトバンク

 料金戦争の火付け役となったソフトバンクは、今後さらに音声通話の定額化を進めることによって、ソフトバンクBB・ソフトバンクテレコム・ソフトバンクモバイルのいわゆる「ソフトバンク通信三社」への顧客の囲い込みを図る

 現在、ソフトバンクBBのIP電話サービス「BBフォン」はインターネット網を利用したIP電話サービスで約550万世帯とNTTコミュニケーションズをも上回るトップシェアを持っている。BBフォンのサービスは今秋にも他社の光ブロードバンド(FTTH)回線を利用しているユーザーにも315円という格安の基本料金で提供することを予定しており(1世帯あたりのユーザーが複数いるのでそれを加味した)ユーザー数は1000万人を軽く超しそうだ。

 ソフトバンクの「BBフォン」とソフトバンクテレコムの割安固定電話サービス「おとくライン」との通話の定額化が実現すればユーザーの大移動も考えられ、他社も追随すれば「電話革命」と言っても良いほどの電話料金がお得になるかもしれない。



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