[コラム] auの新機種、いいところ・わるいところ (前編)

 ここでは「auの新機種、いいところ・わるいところ」と題して、より実用的なポイントに焦点を当てて考えてみたいと思います。
 今回は前編としてW53CA・W52S・W53SA・W54T・W52CAの5機種を紹介します。

□ W53CA

 カシオのデジタルカメラEXLIMを冠した、EXLIMケータイことW43CAは、名前のとおり515万画素カメラを搭載しつつ薄さを18.9ミリ (最薄部)に抑えたモデルだ。これまでのカシオ製の携帯電話も、W21CAやW31CAなど比較的高画質と評判のものが多かったが 、ここにきて"本気の"カシオのカメラ付ケータイを投入した形となった。

 名前のとおり、カメラ機能に力を入れていて、同時に複数枚の写真を撮影することによって実現した「6軸手振れ補正」や、 感度を上げて手振れを発生しにくくする「手振れ軽減」、通常のデジタルカメラに換算すると28ミリの「広角レンズ」を装備する。

 薄さ18.9ミリ(最薄部)と非常に薄いが、気になる点もいくつかある。 上記のとおり非常にカメラ機能が優れているのだが、すでにソフトバンクから発売されている910SHと比べると、 少し詰めがあまい気もしてくる。
 ひとつは、光学ズームを搭載しないこと。ソフトバンクではボーダフォンのときに発売された602SHで光学2倍ズームが、 910SHでは光学3倍ズームが搭載されており、ズームをする際も画質を落とすことなく撮影できた。が、W53CAではデジタル 15倍ズームのみで、ズームすればするほど画質を落とさざるを得ない。せっかくの515万画素もズームするごとに有効画素数が下がってしまうのだ。  もうひとつは、イメージセンサが比較的画質がよく静止画撮影用に向いているといわれているCCDではなくCMOSだということだ。 CMOSの特徴として、消費電力が比較的少なく、動画にも対応しやすい。という特徴があるが、デジタルカメラと謳うのであれば 王道ともいえるCCDをつんでほしいところだ。


W53CA
 とはいえ、W53CAはauの夏モデルの中では際立つ機種のひとつで、ワンセグ以外のほとんどの機能に対応し、WVGA液晶も搭載する。 「ワンセグには興味はないが、カメラや高精細液晶に興味がある」という人は候補のうちのひとつとしたい機種だ。



□ W52S

 ウォークマンケータイことW52Sは、2GBのフラッシュメモリを搭載した、音楽携帯だ。初代のウォークマンケータイとして 発売された「W42S」の後継機種という位置づけとなる。前回のW42Sで賛否両論を生んだミュージックシャトルは搭載されず 代わりにミュージックキーが搭載された。ミュージックキーの搭載場所は画面の右側と、前回ほどではないが賛否両論を生みそうだ。

 前回同様、SDオーディオに対応していると見られるが、パソコンからのリッピングにLISMOだけというのであれば、少し「ウォークマンケータイ」 としては寂しい気がする。音声圧縮による音声の劣化を補うための音声補正機能も大切だが、音声そのものを圧縮せずに取り込めるような ものであるべきではないかと思う。ドコモのようにWMAを直接転送できたり、(本家の)音楽プレイヤーのようにMP3が再生できたり、という機能が あれば、それほど「ウォークマン」と呼ぶにふさわしいものはないと思うのだが。


W52S


□ W53SA

 今回の発表では、ワンセグ機種が7機種、おサイフケータイが8機種、防水機種が2機種発表されたが、この機種はそのいずれもに該当する機種だ。 デザインを見ると、ドコモの春モデルであるF703iそっくりで、見間違えそうなくらいだ。F703iと大きく異なる点はワンセグに対応しているところくらいなので ワンセグも使えるF703iといった雰囲気だ。

 「お風呂でワンセグが使えます」なんていうと、「コンクリやブロックで囲まれている風呂場でワンセグの電波が拾えるわけがないじゃん。」 と、突っ込みたくなりますが、防水にするだけでもサイズ面や技術面で大変なのに、それにさらにスペースをとるワンセグの部品を搭載して、 サイズは20ミリと、30ミリ近くあった去年のW42CAと比べると驚きの数字だ。

 防水対応にしてはスペックもよく、ワンセグにも対応している。ディスプレイも特段大きいわけではないが、2.6インチのWQVGAと悪くない。 今まで、「防水の機種は大きいし、デザインもちょっと・・・」と思っていた人にはうってつけの機種だ。


W53SA


□ W54T

 「これはどう見てもソフトバンクの911Tだろ・・・」と思った人も少なくないはず。おそらくW52Tの後継機種という位置づけなのだろうが、 どうも引っかかる。完全な仮説だが「W52Tもやろうと思えば17ミリ程度の薄型にすることはできたが、わざと厚めにしておき、少しの期間がたった後、 後継機種として薄型のW54Tを出そう」という思惑なのだろうか。W52Tからのスペックアップはなく、変わった点といえば、薄くなったことと、 キーボードにステンレスシートキーが採用されている点くらいだ。

 ハイスペックには変わりはないが、出し惜しみをしていたことと、出し惜しみをしていたわりには、ソフトバンクの911Tの17.9ミリよりも厚い18.1ミリという、 なんとも(そういった点では)中途半端さが感じられるので非常に残念だ。


W54T


□ W52CA

 「これが本当に防水携帯か?」と思わず言ってしまうくらい、防水携帯らしくない防水携帯だ。この機種もW53SA同様、 防水機能とおサイフケータイとワンセグを搭載している。

W51CAがワンセグのついたW41CAならば、W52CAは防水機能のついたW51CAと言えるだろう。防水機能のついた携帯電話で回転二軸機構というのは ほかに類を見なく、「本当に水にぬらして大丈夫なのか」と不安になってしまうくらいだ。

スペック的にも「フルスペック」というわけではないが充実しており、人気を博したW51CA同様、売れ筋の機種となるだろう。 W53SAとW52CAを両手に取り、「どちらがいいだろうか」と、見比べている人の姿が目に浮かぶ。


W52CA

※ 次回は後編として残りの5機種(W52P・W52H・W52SA・W52SH・W53S)を紹介する予定です。
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