[コラム] ソフトバンクの新機種、いいところ・わるいところ (前編)

 ここでは「ソフトバンクの新機種、いいところ・わるいところ」と題して、より実用的なポイントに焦点を当てて考えてみたいと思います。
 今回は前編として912SH・913SH・810P・814T・805SCの5機種を紹介します。
 
 □ 912SH

   「911SHとあまり変わっていないのではないか」と、思った人も少なくないと思う。が、この912SHは知ればい知るほどバランスよくそして911SHから正統に進化していることがわかるだろう。

 液晶は3.0インチという大きさは変わらないものの解像度は911SHのWQVGAの4倍のWVGAとなり、サイズ・解像度ともに最大級のものとなった。またコントラストも高くなり、「これはハメコミ合成ではないだろうか?」と、疑いたくなるほど鮮やかな表示が可能となった。

 また、いくつかの911SHの「もうちょっと」といった点も改善された。  スピーカーはモノラルのフロントスピーカーからステレオのサイドスピーカーに、そして、スピーカーの位置が移動することによって空いたヒンジ部分のスペースにはオートフォーカス対応の320万画素CCDカメラが搭載された。911SHと比べるとカメラの位置はやや下のほうに移動し指が写りやすくなってしまったが、画質は格段に向上した。

912SH
 Bluetoothも新たにプロファイル(Bluetoothを利用した通信サービスを行うための定義)としてA2DPに対応し、ワイヤレスでの音楽やテレビの音声の出力などが出来るようになった。
 3Gハイスピードに対応しハイスピードエリアでは最大3.6Mbpsとブロードバンド級のスピードでウェブの閲覧が出来るようになった。PCサイトブラウザの利用時だけでなく"普通の"ウェブの閲覧でも横画面を利用出来るようになったのが印象的だった。しいて言うなら、まだ3Gハイスピードの基地局が8000局程度しかなく、都市部でしか利用できないことが残念だ。

 アクオスケータイもこの機種で3世代目と目新しさは少なくなってしまったが、ワンセグ対応のハイスペックケータイとしての優位性は失っていない。横画面にしたままほとんどの操作が出来るようになったり、ダイヤルキーがフレームレスタイプになり大きく押しやすくなったりと、さらに使いやすいワンセグケータイとして人気が出るだろう。



 □ 913SH

 "FULLFACE"という愛称がつけられたフルフェイススライドケータイ。今までのワンセグ対応の携帯電話とはひと味もふた味も違う、ワンセグを見るためのスタイルのケータイだ。

 スライドボディーの上側となるスライドには十字キーやクリアキーなどのボタンは一切ついておらず、ぱっと見では液晶画面しかついていないように見える。十字キーなどのキーはすべて下側のスライドについており、ワンセグを視聴する際のチャンネルの切り替えなど操作は、画面の右側(従来のスライド機の十字キーがついていた部分)に搭載されたタッチパッドを使い行う。

 スペック面で比較すると912SHと比べ見劣りしてしまう。液晶は912SHの3.0インチWVGA液晶に対し、913SHは2.8インチWQVGA液晶とサイズも解像度も小さくなってしまう。カメラも200万画素のCMOSカメラで911SHなどに使われたものと同等のものだ。
 BluetoothのA2DPに対応している点を除けば、ほぼスペックは1世代前の911SHと同等程度と言え、新しいスタイルのワンセグケータイの実験機種であるかのようなポジションも気になる。

 スペック的には良いがどこか目新しさを失ってしまった912SHと、斬新でデザインもかっこいい913SH、どちらもソフトバンクのシャープ製らしい機種だ。

913SH



□ 810P

 スライドの上側と下側の段差がたったの2.6ミリでスライドケータイだということを意識しずに、まるでストレートケータイのように使える810P。本体の厚さもたったの12.9ミリしかないという薄型ケータイだ。

 スペック面でも、2.4インチQVGA液晶や200万画素CMOカメラ、Bluetooth(ちかチャット対応・A2DPには非対応)と、特別ハイスペックなわけでもないし、ワンセグを搭載しているわけでもないが、逆にそういう点を重要視しないユーザーにとっては十分なスペックとなっている。

 ただ、特筆すべき点はバッテリーの容量が730mAhと705Pの800mAhと比べると少ない。3Gケータイは基本的に850mAh程度のバッテリーを積んでるものがほとんどで705Pでもやや少ないとの意見もあった。
 毎日充電する人ならばさほど問題ないが、そうでない人は要注意だ。

810P



 □ 814T

 12.9ミリボディーとスリムなのが特徴な814Tだが、ただ単に薄いだけでない、「性能を犠牲にすることなくスリムなケータイ」だ。
 薄さだけで勝負するなら、814Tに勝る機種は3機種ある。が、814Tには薄いだけじゃない、「スペック」や「高級感」がある。

 カメラは、14ミリ台以下の極薄ケータイと呼ばれる機種で唯一のオートフォーカスに対応したカメラで、有効画素数も200万画素と、画素数は特段高くないものの優れている。
 薄型ケータイでオートフォーカスというとW44Kのようなでっぱりがあるものもあるが、814Tはでっぱりは一切なく、とてもスタイリッシュだ。

 ただ、残念なのは3Gの8シリーズに"お約束"のGSMによる国際ローミングに対応していないことだ、「海外なんか、行かないよ」っていう人には問題ないが、海外でも使いたい人にはお勧めできない。

814T



 □ 805SC

 13.5ミリの世界最薄ワンセグケータイの805SCはすでに春モデルとして概要を大まかに発表されていた機種だ。
 薄さ13.5ミリと、以前のサムスンのスライド機種である705SCの12.9ミリと比較しても0.6ミリしか厚くなっておらず、逆に言えばその0.6ミリのスペースにワンセグを受信するのに必要なチューナーなどを詰め込んだ形となる。
 ワンセグ以外にも、3GハイスピードやA2DP対応のBluetoothを搭載するなど、「手軽な高機能ケータイ」だ。

805SC

※ 次回は後編として残りの6機種(814SH/815SH・816SH・815T・X01T・X02HT)を紹介する予定です。
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